東洋医学の診断【虚と実】

目安時間:約 8分
東洋医学の太極図

 

 

 

東洋医学では、どのように患者さんを診るのか?

 

その指針を表す言葉に「虚」「実」というものがあります。

 

今回は東洋医学の診断法と

 

虚と実とはどのようなものなのかについて学んでいきましょう!

 

 

それではよろしくお願いします!

 

 

東洋医学の診断法

 

現代医学で病気の診断をする際には

 

血液を調べる生化学検査や、CTやMRIなどの画像診断が行われます。

 

一方、東洋医学では

 

四診(ししん)という方法を用いて患者さんの体の状態を把握していきます。

 

 

四診とは文字通り4つの診断法。

 

それぞれ、望診聞診問診切診というものです。

 

 

望診(ぼうしん)

 

患者さんの顔色や皮膚の状態など、目で見て診断する方法。

 

舌の状態を診る舌診はとても有名です。

 

舌

 

また、鼻の下の人中という溝で診断する方法もあります。

 

 

聞診(ぶんしん)

 

患者さんの話す言葉の感じ

 

また呼吸の調子などを耳で聞いて診断します。

 

そして、患者さんの体臭口臭などに注目するのも聞診の領域です。

 

話す言葉

 

 

問診

 

現病歴や既往歴、食欲や排便の状態などを質問

 

そこから診断していく方法。

 

東洋医学では汗の状態や月経の状態なども重要視しています。

 

 

切診

触れる

 

 

触診の事です。

 

実際に患者さんの体に触れ、その状態を把握します。

 

重要なツボが存在する

 

腹部背部前腕下腿に多くの診察点があります。

 

 

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虚と実

 

東洋医学では、体の変化を(きょ)と(じつ)という二つの言葉で表します。

 

 

虚はエネルギーが不足している状態です。

 

私たちの体が虚の状態になると

 

免疫力が低下してしまい、それによって体の生理機能が正常に働かなくなります。

 

 

一方、実の方はどのような状態かというと

 

ひとつは邪気が亢進している状態。

 

体の中で悪い気が勢力をふるっているような感じです。

 

 

もうひとつの考え方は

 

エネルギーが旺盛で、邪気と十分に戦える状態にあるということ。

 

 

ですが、虚より実の方が良い状態であるわけではありません。

 

私たちにとって健康な状態というのは

 

程よいエネルギーを保ちつつ

 

どのような環境の変化にも対応できる状態です。

 

そのためには虚していてもいけないし、実していてもいけない。

 

バランスが大切という訳ですね!

 

バランス

 

 

虚実に対してどう対応するか?

 

体が虚している状態を「虚証」

 

実している状態を「実証」と表現します。

 

 

これらの状態は

 

もしかしたら病気と言える状態ではないのかもしれません。

 

しかし、東洋医学では

 

未病(みびょう)または治未病(ちみびょう)といいまして

 

病気の症状で苦しむ一歩前の段階に気づいて、それを治療する事を最善の医学と考えます。

 

 

私たちの使命は

 

患者さんの体が虚証の状態にあるのか、または実証の状態なのかにいち早く気づき

 

そのバランスを整えることにあります。

 

 

では、私たち整体師・マッサージ師は

 

患者さんの虚実に対してどのような施術をすればいいのか?

 

 

東洋医学に補瀉(ほしゃ)という考え方があります。

 

補とは文字通り補うこと。

 

瀉とは、過剰になっているものを取り除くという意味です。

 

 

すなわち

 

虚には補法を用い、実には瀉法を施すということになります。

 

 

私たち整体師・マッサージ師に当てはめると

 

補法は優しい圧、瀉法は強めの圧と考えていいと思います。

 

腰のマッサージ

 

 

その代わり

 

ただ圧に強弱をつけるのではなく

 

補う時には補うイメージ

 

瀉する時には取り除くイメージを必ず持って施術をしてください。

 

 

最後に

 

補瀉法は、鍼灸の世界では、その方法論が確立されていますが

 

手技で補瀉法を行おうとする場合、いろいろな方法が試されていいと思います。

 

みなさんも、よくイメージしながらアイデアを絞り出してみると面白いと思います。

 

 

今回お話したように

 

東洋医学の診断法は、現代医学の様に体の内部を見るのではなく

 

体表から体の状態を把握しようというものです。

 

 

私たち整体師・マッサージ師が東洋医学の診断法や治療法を学ぶことで

 

過去に例を見ないような手技療法の世界が広がるのではないかと考えています。

 

 

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