優しい刺激は痛みを抑える効果がある!

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優しい刺激で痛みを抑える

整体やマッサージのドーゼ(刺激量)に関しては

いろいろな解釈の仕方がありますし

どの先生も、信念を持って

強い刺激、または優しい刺激で施術していらっしゃることでしょう。

 

当サイトの記事で何度もお伝えしている通り

私は優しい刺激を心がけています。

 

それには、いくつかの理由があるからです。

 

今回は、その理由のひとつをお話してみます。

良薬、口に苦し

急性腰痛(ギックリ腰)や

肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)など

患者さんが強い痛みを訴えるほど

先生の体にも力が入ってしまいませんか?

 

先生自身が脱力できていなければ、強い刺激になってしまう。

そして、強い刺激は

患者さんの体を傷つけてしまう。

何度かにわたり、そのようなお話をさせて頂いています。

 

そもそも私たちが暮らす日本には

良薬、口に苦しという言葉があるせいか

強い刺激じゃないと効果が出ないと思い込んでいる人が多いようです。

 

漢方薬

 

 

私から言わせていただくと

強い刺激を求める患者さんって

今ある不快な痛みを、さらなる痛みでごまかしたいだけのように思えます。

 

つまり、あまりに患者さん主導で施術することは

患者さんのためにならないのではと考えています。

 

では逆に

優しい刺激で効果はあるのか?

 

今回はそれを裏付けする、ひとつの理論についてお話します。

 

撫でたりさすったりなどの優しい刺激でも

痛みは軽減するという理論です。

 

優しい刺激がなぜ痛みを抑えるか?

触れたりさすったり

心地よい刺激を体表に加えることで痛みが抑制される。

 

この根拠となるものがゲートコントロールという理論です。

 

この理論を簡単に説明しますね。

まずは下の図をご覧ください。

 

ゲートコントロール

 

なんだか難しそうですね・・・(笑)

 

安心してください!

要点だけかいつまんで説明しますからね(笑)

 

まず重要なのは

痛覚の刺激は繊維の細い神経を通って脳に伝わるということ。

 

痛覚とは

体を強くぶつけたり

ナイフで指を切ったり

文字通り「痛い」という感覚ですね。

 

一方

触圧覚の刺激は太い神経線維を通っていきます。

 

触圧覚は

背中をさすられたり、頭を撫でられたり

「何かが体に触れた」と感じる感覚のこと。

 

ここまでよろしいですか?

 

そしてですね

神経の伝達速度というのは

太い繊維を持つ神経の方が速いんですね。

 

例えば、膝の痛い患者さんの膝を撫でたりしたとき

撫でた刺激(触圧覚)の方が、痛みの刺激よりも速く伝わります。

 

この時、面白いことが起こります。

 

刺激を脳に伝えるT細胞は入り口を持っていて

その入口にひとつの刺激が入ってくると

その直後に入口の門(ゲート)を閉めてしまうんですね。

 

門

 

これはどういうことかというと

「膝を撫でられた」という感覚がゲートを通過した直後に

細胞はゲートを閉じてしまうため

「膝が痛い」という感覚はゲートを通過できなくなるということ。

 

つまり

「膝が痛い」という感覚が脳に伝わらなくなる。

ということなんですね。

 

すごくざっくりとした説明ですが(笑)

これがゲートコントロールという理論なんです。

 

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施術することの原点

みなさんの遠い記憶を思い起こしてみてください。

 

子供のころ

悪ふざけをして頭をゴツンとぶつけた時

お母さんやおばあちゃんが

「痛いの、痛いの、飛んでけ~!」

なんて、頭を撫でてくれませんでしたか?

 

そして優しく撫でてもらっているうちに

なんだか痛みが少なくなってきた・・・

 

こんな経験、誰でも一度くらいはありましたよね?

 

そして大人になっても

例えば足をぶつけた時に

無意識のうちに、ぶつけた部分に手を当てていますよね?

 

これらの行動って

ゲートコントロールの理論そのまんまなんだと思います。

 

私たちの仕事は

痛みを感じる人の体に触れることです。

 

仕事のキャリアが長くなるにつれ

いつの間にかテクニックばかりに頼るようになりがちですが

優しく触れることで痛みが軽減するという原点のような理論を

いつまでも忘れずにいたいと、私は常に考えています。

 

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