もうひとつの自律神経|内蔵求心性神経と反射

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自律神経を学ぶ

自律神経というと

交感神経と副交感神経の2つ。

 

・・・ではないんです!

 

自律神経系には

 

  • 交感神経
  • 副交感神経
  • 内蔵求心性神経

 

と、3つの神経があるんです。

 

交感神経と副交感神経は遠心性の神経。

つまり、中枢から末梢へ命令する神経ということ。

 

それに対して内蔵求心性神経は、求心性の神経です。

 

今回は内蔵求心性神経について勉強しましょう!

内臓をモニターする神経

血管壁や内臓には

内蔵求心性神経の受容器が存在しています。

 

受容器とは

血管や内臓の状態が、今、どのようなになっているのかを察知するセンサーのようなもの。

 

モニター

 

つまり内蔵求心性神経とは

血管や内臓の状況を、中枢へ伝えるための神経なんです。

 

血圧はどのような状況なのか?

胃腸の中にどのくらいの酸性度のものが入っているのか?

膀胱にどれだけの尿がたまっているのか?

 

このような情報を中枢へ伝えるのが内蔵求心性神経の役割です。

 

 

これらの情報の大部分は、意識に上らないものなのですが

収集した情報から、体をベストな状態に保つために

各器官に対して反射的に反応を起こさせることができる。

 

その一方で

便意や尿意、空腹感や吐き気などの臓器の感覚とか

内蔵の痛みなどの感覚のように

知覚として認識されるものもあります。

 

内蔵求心性神経が関与する反射

内蔵求心性神経の役割は

なんとなく見えてきましたか?

 

でも

内蔵の状態を中枢に伝えるだけでは意味がない。

 

そこで中枢は

内蔵求心性神経からもらった情報を統合し

それに対して反応を起こします。

 

それが反射というものです。

 

次に

内蔵求心性神経が関与する反射について解説します。

 

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内臓―内臓反射

内蔵求心性神経から得た情報を基に

自律神経を調整する反射です。

 

内蔵―内臓反射の中に、圧受容器反射というものがあります。

 

体内の血圧が基準値より上昇すると

頸動脈や大動脈にある圧受容器というセンサーがそれを察知し

脳神経を介して血圧が高くなっていることを中枢に伝えます。

 

この情報を得た中枢は

交感神経を通じて心臓や血管を調整するよう命令を出します。

 

これによって血圧が正常値に近づく。

 

このような反射を圧受容器反射と言います。

 

また、食事で胃腸が刺激されると、その情報を基に

胃腸の運動消化液の分泌なども反射によって調整されます。

 

これらのように

内蔵の状態をモニターして

その情報を中枢に伝え

状況に応じて体を調整する機能を

内蔵―内臓反射といいます。

 

中枢へ伝える

 

内臓―体性反射

内蔵―内臓反射は

内蔵の情報を基に、内臓の機能を調整する反射でした。

 

それに対して

内蔵の情報を基に、骨格筋の収縮性を調整する機能を

内蔵―体性反射と言います。

 

例えば

膀胱の中の尿の溜まり具合を察知して

外尿道括約筋という膀胱の出口にある筋肉を調整すること。

 

この反射的な調整があるからこそ

尿をガマンしなければいけないときはできるし

無事にトイレに着いたら、尿を外に出すことができます。

 

また

腹膜炎などの激しい腹痛を覚える病気の際

腹筋が緊張する「筋性防御」という反応がありますが

この現象も内臓―体性反射によるものです。

 

筋性防御

最後に

いかがでしたか?

 

私たちの体って、こんなにうまく調整されているんですね!

 

内蔵求心性神経が関与する反射を知ることで

自律神経系の重要性を改めて感じてもらえたことでしょう。

 

そして

先生が患者さんに対して説明する

自律神経に関する知識も増えたと思います。

 

自律神経を含む神経系の知識や

それに関係する反射の知識は

先生の施術アイデアを大きく膨らませてくれます。

 

頑張って学んでいきましょう!

 

関連記事⇒自律神経の基礎知識

関連記事⇒反射を利用して内臓を調整する

 

交感神経については⇒こちら

副交感神経については⇒こちらから

 

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