各臓腑の働きと関連する症状【心包】

目安時間:約 6分
東洋医学の太極図

 

 

今回の臓腑働きと関連症状は「心包」です。

 

西洋医学のみ学ばれた先生には、聞き慣れない臓腑の名前だと思います。

 

東洋医学独自の心包という臓腑の概念や

 

その働きと関連する症状について知っておきましょう!

 

 

それでは!

 

今回も整体・マッサージ師の独立応援サイト

 

始めていきます!

 

 

心包は形のない臓腑

 

心包という字を見ると、心を包むと書かれているので

 

西洋医学で言う「心膜」のようなものではと想像してしまいます。

 

しかし、心包とは

 

形として存在している臓腑ではなく

 

ただ機能(働き)だけが存在していると考えられています。

 

 

なかなかイメージが難しいですね・・・。

 

 

では、心包という臓腑は、どのような働きを持っているのでしょうか?

 

 

心包の働き

 

心包の主な働きは、心を護衛するというものです。

 

心についてはこちら⇒【臓腑】心の働きと関連症状

 

 

 

心はもともと丈夫な臓腑だと考えられています。

 

しかし、心はを宿している大変重要な臓腑

 

東洋医学で言う神がなくなるということはを意味しますので

 

心包という護衛隊長が厳重に警備しているんですね。

 

護衛

 

さらに心包

 

気や血を全身に巡らせるという働きもあります。

 

 

そして

 

中枢神経系である脳や脊髄とも深いつながりを持っていると考えられています。

 

 

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心包に関連する症状

 

うわごと」が口をついて出るという症状は

 

心包の状態に原因があると考えられています。

 

うわごととは、意味の解らないような言葉のことですね。

 

 

心包の状態によって

 

大きく明瞭なうわごとが出る場合もあれば

 

小さな声でボソボソとつぶやくようなうわごともありますが

 

一般的に、小さく力のないうわごとの方が症状が重いと考えられています。

 

うわごと

 

 

また、心包に関連した症状牙関緊急(がかんきんきゅう)というものがあります。

 

牙関緊急とは

 

口の中の噛む筋肉が、無意識のうちに力んでしまい

 

グッと歯を食いしばった状態が続いてしまう症状。

 

破傷風という感染症の特徴的な症状のひとつでもあります。

 

 

最後に

 

もし臨床上で、心に関する症状を疑う場合は

 

必ず心包の状態を確認するようにしてください。

 

 

心包は心を守るという、重要な役割を持っていますので

 

心の状態が悪くなったのであれば、心包の防御が破られたと考えるのが自然ですからね!

 

 

ちなみに

 

管理人が良く使う心包経の経穴は、郄門(げきもん)と労宮(ろうきゅう)です。

 

 

郄門は前腕前側のちょうどド真ん中。

 

郄門

 

労宮の取り方は

 

四指を折り曲げた時に、ちょうど中指と薬指の先端が当たるところの中間です!

 

労宮

 

 

動悸や胸苦しさ

 

意味もなくイライラするなどの症状に効果を感じています。

 

 

筋肉をほぐすような強い圧ではなく

 

体表から優しく深部へ到達するような圧を心がけて試してみてください!

 

 

次回は心包と表裏関係にある三焦についてです。

 

 

今回もありがとうございました!

 

 

心包と表裏関係にある三焦は

 

こちら⇒【臓腑】三焦の働きと関連症状

 

 

 

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各臓腑の働きと関連する症状【小腸】

目安時間:約 5分
東洋医学の太極図

 

 

今回の臓腑働きと関連する症状は、小腸についてです。

 

東洋医学で言う小腸と、西洋医学の小腸

 

働きに関してはほぼ同様であると考えていいと思いますので

 

まずは西洋医学の小腸に関して復習していきましょう。

 

 

それでは今回の整体マッサージ師の独立応援サイト

 

さっそく始めていきましょう!

 

 

西洋医学での小腸の働き

 

小腸十二指腸・空腸・回腸の3つで構成されています。

 

十二指腸は胃に続く部分で、ファーター乳頭(十二指腸乳頭)という盛り上がりが見られます。

 

このファーター乳頭の部分には、膵臓からの膵管と肝臓・胆のうからの総胆管が合流しています。

 

それぞれ、膵臓からの膵液、肝臓で作られた胆汁が十二指腸に流れていき

 

胃から送られてきた食べ物の消化を助けます。

 

 

その後、空腸・回腸と続いて

 

大腸の最初の部分である盲腸に移行するわけです。

 

 

食べた物は小腸に長時間滞留して

 

吸収可能な栄養素にまで消化され、そして体内に吸収されます。

 

消化吸収

 

 

東洋医学での小腸は?

 

東洋医学で考えられている小腸働きも類似しています。

 

胃から送られてきた食べ物を消化して

 

栄養素と不要なものを分別したのち

 

固形物は大腸へ送り、水分を膀胱へと送ります。

 

分別

 

 

東洋医学では

 

栄養素など体に必要なものを(せい)

 

老廃物など不要なものを(だく)と言います。

 

 

小腸の働きは

 

この清と濁を分別して、それぞれの臓腑に送ること。

 

 

ちなみに清は上昇、濁は下降という意味もあります。

 

 

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小腸に関連する症状

 

東洋医学では

 

小腸の機能が衰えることで、以下の症状が現れると考えます。

 

 

  • 下痢

 

  • 嘔吐

 

  • 腹部の膨満感

 

  • 食欲減退

 

 

 

最後に

 

小腸のツボがならぶ手の太陽小腸経には

 

肩こりに効果があるツボが多く存在します。

 

肩中兪、肩外兪、天宗、肩貞などは

 

経絡・経穴を特に意識しない施術をする先生でも圧しているでしょう。

 

(ツボの取り方辞典、ただいま作成中です!)

 

 

肩こりに伴い、前述した消化器系の症状がみられるケースでは

 

手の太陽小腸経のラインである小指から腕への施術を入念に行うと良いでしょう。

 

 

表裏関係にある心については

 

こちら⇒【臓腑】心の働きと関連症状

 

 

今回は以上になります。

 

最後までありがとうございました!

 

 

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各臓腑の働きと関連する症状【心】

目安時間:約 6分
東洋医学の太極図

 

 

今回の臓腑は「」です。

 

心は現代医学で言うところのに該当する臓腑だと思われますが

 

循環器として働く臓の役割以外にも

 

はいろいろな働きを持っています。

 

 

それでは

 

今回も整体マッサージ師の独立応援サイト

 

最後までよろしくお願いします!

 

 

心は意識や精神状態も調整する

 

西洋医学でいう臓の働きは

 

ポンプ作用で全身に血液を送り滋養することですよね。

 

東洋医学の「」に関しても、同じような働きがあると考えられているのですが

 

はその他にも重要な役割を持っています。

 

心臓

 

 

 

は「君主の官」といって

 

全身の各臓腑が、お互いにバランスよく活動できるように監視しています。

 

精神意識を充実させることも働きであることから

 

は「心臓」と「脳」の両方の働きを併せ持っているようなイメージかと思われます。

 

 

汗のかき方や舌の状態にも

 

は五行の「」に属しているので、熱を持つ性質があります。

 

そして、汗は心の液と考えられていることから

 

正常ではない汗のかき方をする人は、に問題があると推測できます。

 

火

 

 

また

 

の状態はにも現れます。

 

舌の色や形、舌苔(ぜったい)という舌の表面のコケを観察して

 

心の状態を知ることもできるんです。

 

 

ちなみに舌の状態と言うものは

 

の状態だけではなく、他の臓腑の状態も現れます。

 

舌診(ぜっしん)という診断方法を極めている先生であれば

 

患者さんの舌を診るだけで、体の状態が読めるそうです!

 

非常に難しく、長い経験を要する診断法です。

 

 

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心の不調を表す症状

 

の作用が弱くなってくることで、次のような症状が現れます。

 

 

血液循環に関する症状

 

が持つ推動作用(すいどうさよう)が衰えると

 

血液循環に影響が出てしまいます。

 

 

  • 動悸

 

  • 顔面蒼白

 

  • 脈の異常

 

 

 

 

精神や意識に関する症状

 

の調子は意識や精神状態にも影響します。

 

  • イライラ

 

  • 物忘れ

 

  • 不眠

 

  • 夢を多く見る

 

  • 意識障害

 

睡眠

 

 

 

舌に関する症状

 

の状態は舌を診ることで分かります。

 

 

  • 主に舌の色に関する異常

 

 

汗に関する症状

 

汗は心の液。

 

汗のかき方が普通でない状態は、心の不調を表します。

 

  • 寝汗

 

  • 常に汗をかいている

 

  • 大量に汗をかく

 

  • 頭に限定して汗をかく

 

異常な汗

 

 

最後に

 

心は君主の官」と申しましたが

 

君主とは「最高司令官」のような役割です。

 

心は血液の循環のみならず

 

記憶や判断力、知覚や指導力なども調整しているんですね。

 

 

心と表裏関係にある小腸については

 

こちら⇒【臓腑】小腸の働きと関連する症状

 

 

最後までありがとうございました!

 

 

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各臓腑の働きと関連する症状【膀胱】

目安時間:約 5分
東洋医学の太極図

 

 

東洋医学、臓腑解説シリーズ。

 

今回は膀胱についてです。

 

よろしくお願いします!

 

 

膀胱は津液を蔵す

 

膀胱は表裏関係にある腎の管理の基に、尿を貯蔵しています。

 

そして、腎とともに

 

排尿量などの調整をします。

 

膀胱の働きは「津液を蔵す」こと。

 

津液とは体内にとって有益な水分の事で

 

陽気によって常に温められています。

 

陽気が衰え津液が冷えてしまうと

 

津液の循環が悪くなってしまいます。

 

 

膀胱に関係する症状

 

膀胱の機能が低下してしまうと

 

尿に関する症状が現れます。

 

排尿困難失禁遺尿頻尿などが膀胱に関する症状です。

 

排尿

 

遺尿とは、いわゆる「おねしょ」のことですね。

 

おねしょというと、子供にしか関係ないと思いがちですが

 

膀胱の衰えによって、成人にも十分に起こりえます。

 

 

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膀胱と腎の関係

 

膀胱と腎は表裏関係にあります。

 

腎が陰で膀胱が陽に属します。

 

 

腎で作られた尿は膀胱に送られ

 

その尿を膀胱は一時貯蔵して体外に排泄します。

 

 

腎に関しては

 

こちらへ⇒【臓腑】腎の働きと関連症状

 

 

なじみの深い膀胱系

 

みなさんが臨床上で必ずと言っていいほど刺激を入れるポイント

 

脊柱起立筋下肢の正中線膀胱系のラインに属します。

 

それくらい、膀胱系の経穴は重要であると言えるんです。

 

特に肩甲間部~背部~腰部には

 

各経絡の重要な経穴が属しています。

 

兪穴

 

このラインに見られる筋緊張などにトラブルは

 

各臓器の状態を現わしている事が多いので

 

十分意識して触診していきましょう。

 

 

最後に

 

先ほどお話した膀胱系に属する重要な経穴は

 

兪穴(ゆけつ)と呼ばれるものです。

 

背部や腰部にある兪穴には

 

各臓腑の名前がついています。

 

肝兪脾兪大腸兪などがそれです。

 

 

ツボの位置や名前を、全て暗記する必要はありませんが

 

これらの兪穴に関しては、位置や名前を覚えておいた方が役に立ちます。

 

 

そんなに数も多くないので

 

意外とすんなり暗記できると思いますよ!

 

 

それでは今回は以上です!

 

どうもありがとうございました!

 

 

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各臓腑の働きと関連する症状【腎】

目安時間:約 8分
東洋医学の太極図

 

いつも整体マッサージ師の独立応援サイトにご訪問いただき

 

本当にありがとうございます!

 

 

今回も東洋医学・臓腑働きと関連症状です!

 

今回お話する臓腑です。

 

最後までよろしくお願いします!

 

 

根気と忍耐は腎によるもの

 

が精神面に働きかける作用として

 

根気忍耐力を形成するというものがあります。

 

腎の調子が悪くなると

 

じっと耐えることができなくなったり

 

ひとつのことを継続するための根気がなくなってしまいます。

 

 

また

 

腎は原気(げんき)を作ります。

 

元気ではなく原気です。

 

原気とは、気の一種で

 

生命を維持するために作用する、とても重要な役割を持つものです。

 

腎の生命維持機能

 

 

腎の働き

 

現代医学での臓は

 

水分代謝に関与したり、血圧などに関係するホルモンを分泌したりといった働きがあります。

 

 

それに対して東洋医学での働きはどういうものか?

 

もちろん水分代謝という仕事もあるのですが

 

その他にも数多くの仕事を、腎は受け持っています。

 

 

ひとつは「精を蔵す」というもの。

 

精とは

 

成長・発育・生殖などの活動に必要とされるエネルギーです。

 

私たちは産まれてくる時に

 

両親から先天の精というものを授かります。

 

親からもらった生命エネルギーとでもいったとことでしょうか。

 

ただ、この先天の精は

 

1日1日を生きることで、少しずつ減っていきます。

 

減っていく先天の精を補うものを後天の精といい

 

食べ物や飲み物の栄養素をさします。

 

精を蔵すとは、この精を蓄えておく意味ですね。

 

 

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その他の腎に関連する臓器

 

その他にも

 

中枢神経である脊髄

 

血液成分を作る骨髄を管理するのもの仕事。

 

 

また

 

二陰に連結するとされています。

 

二陰とは

 

外生殖器肛門という意味です。

 

の調子が、耳や肛門、外生殖器に現れるということなんですね。

 

 

奇恒の腑を蔵す

 

奇恒の腑

(きこうのふ)とは、すなわち

 

脳、髄、骨、脈、胆、女子胞の6つのこと。

 

これらは

 

形状は腑に似ているが、機能的には臓に近いという特殊なものなので

 

臓にも腑にも属さない奇恒の腑と呼ばれています。

 

この6つの機能を調整するのも腎の働きなんです。

 

 

ちなみに女子胞(じょしほう)とは、女性の生殖器系のことです。

 

 

肝の状態と関連する症状

 

これらの腎が持つ働きが衰えることで

 

以下のような症状が現れます。

 

 

精の衰えによる症状

 

  • 不妊症

 

  • 精液の減少

 

  • 遺精

 

  • 発育不良

 

 

*遺精・・・性行為や自慰行為と関係なく精液が漏れてしまうこと

 

 

不妊症

 

 

水分代謝に関する症状

 

  • 水腫

 

  • 浮腫

 

 

 

 

耳に関する症状

 

  • 耳鳴り

 

  • 耳が聞こえづらい

 

 

 

二陰に関する症状

 

  • 大便や小便に関する異常

 

  • ED(インポテンツ)

 

  • 早漏

 

 

インポテンツ

 

 

 

脳や骨髄に関する症状

 

  • 物忘れ

 

  • 動作が遅くなる

 

  • めまい

 

  • 歯が緩くなる

 

物忘れ

 

 

 

 

最後に

 

今回お話した働き以外に

 

には命門の火を保持するという働きがあります。

 

命門の火とは

 

読んで字のごとく、命を燃やし続ける火のようなもので

 

生命維持の基本となるものです。

 

 

今回、働きについて見ていきましたが

 

は人間の成長や発育、生殖や生命維持などの

 

非常に重要な役割を持っていることがお分りになりましたでしょうか?

 

 

と表裏関係にある膀胱については

 

こちらの記事で⇒【臓腑】膀胱の働きと関連する症状

 

 

 

 

今回も最後までありがとうございました!

 

 

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