反射を利用して筋肉を緩める方法

目安時間:約 6分
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抵抗運動

過去の記事では

軸索反射という現象についてお話をしました。

こちら⇒圧刺激で筋肉が緩む理由

 

今回も、ある反射を利用して

先生の施術時間を短縮していこうという試みです。

 

最後までご覧くださいね!

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まず理解してほしい2つの予備知識

今回提案する方法は

拮抗抑制(きっこうよくせい)という反射を利用して筋肉を緩める方法です。

 

拮抗抑制について説明する前に

まずは、予備知識として理解しておいてほしいことがあります。

 

ひとつは、主動筋拮抗筋の関係。

 

ある関節のある運動に対して

メインで働く筋肉を主動筋といい

その筋肉の作用に相反する作用を持つ筋肉を拮抗筋といいます。

 

肘関節の屈曲を例にとって説明すると

肘を屈曲させるためにメインで働く筋肉は、上腕二頭筋ですよね?

それに対して、伸展させるための筋肉はというと、上腕三頭筋になります。

 

肘の屈曲

 

つまり

肘関節の屈曲という運動において

主動筋は上腕二頭筋

拮抗筋は上腕三頭筋ということになります。

 

ここまでよろしいでしょうか?

 

もうひとつ理解しておいて欲しいことは

筋肉繊維の中心には、筋紡錘(きんぼうすい)というものがあるということ。

 

筋紡錘とは何かというと

筋肉の状態をモニターして、その情報を脊髄に伝える役割をするものです。

 

例えば筋肉に力を入れた時に

「はい!筋肉が縮みましたー!」とか

ストレッチをしたときに

「いま、筋肉が伸びてまーす!」とかね。

 

一種のセンサーのようなものが筋紡錘というわけです。

 

センサー

 

以上の2点について理解出来たら、次へ進みましょう。

 

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関節運動をスムーズに行うための反射

拮抗抑制とは

主動筋群が反射や随意運動によって収縮した際に

その拮抗筋群の働きは抑制されて弛緩するという現象。

 

このメカニズムを理解するためには

 

  • Ⅰa群求心性神経
  • α運動ニューロン
  • 抑制性介在ニューロン

 

などの知識が必要となります。

 

神経

 

ですので、今回は細かいところまでは説明しませんが

先ほどお話した筋紡錘というセンサーが

「上腕二頭筋が縮んだよー!」という情報を脊髄に伝え

その情報を元に、脊髄は拮抗筋を緩める信号を出す。

といったようなイメージでいいと思います。

 

シンプルに言ってしまえば

肘を屈曲させようとしているのに

上腕三頭筋が収縮していたら、運動の妨げになりますよね?

 

運動をスムーズに行うための反射と考えられるのが

今回お話している拮抗抑制ということになります。

 

拮抗抑制を施術で応用しよう!

では、この拮抗抑制をどのように施術で応用するか?

 

答えはカンタン!

緩ませたい筋肉の拮抗筋に対して

軽い抵抗運動を施せばいいんです。

 

例えば大腿四頭筋。

ここって、割と圧刺激に対して敏感ですよね?

 

大腿四頭筋の作用は、膝関節の伸展。

(大腿直筋は股関節の屈曲も行います)

 

では、膝関節の屈曲で作用する筋群はというと

大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋ですね。

(ハムストリングス)

 

圧刺激を加えずに大腿四頭筋を緩めたいのであれば

その拮抗筋群である、ハムストリングスに抵抗運動を行う。

 

つまり

膝関節の屈曲運動に、先生が徒手で抵抗をかける。

伏臥位で行うのがベストでしょう。

 

先生が普段使っている手技に、このような方法を取り入れれば

筋肉が緩むまでの時間が大幅に短縮できます。

 

最後に

いかがですか?

人間の体って、本当によくできていますよね!

 

このような知識も理解すれば

先生の施術の幅もさらに広がっていくと思いませんか?

 

施術に役立つ生理学の知識

これからもいろいろとお伝えしていく予定です!

 

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